ボート語 (Votian)

ウラル諸語の1つ。1989年のソ連邦国勢調査には,ボート人・ボート語に関する人口統計は発表されていない。ボート人は1897年の帝制ロシアの国勢調査では25,800人 (「チュド人」) を数えたが,その後急速に減少し,第二次大戦前夜には300~400人,1940年代末には100人程度,現在 (1995年) は68人。うち50人がボート語を実際に話し,もっとも若い話し手は60歳 (Heinike Heinsoo による)。

ボート人の (旧) 居住地域は,ナルバ川以東のフィンランド湾岸地域で,おおむねイジョール人の居住地域より内陸部。ボート語は,バルト・フィン諸語の中で,文語が考案されたことない唯一の言語で,方言は,東方言と西方言に二分される。

更新日: 2008/02/09